離婚相談の中で、「夫がアダルトチルドレンかもしれない」「子供が発達障害と診断されたが、夫も発達障害だと思う」という相談が多くあります。離婚と夫の発達障害やアダルトチルドレンについてご紹介します。
アダルトチルドレンとは?
- 自分が悪いと思っても、認めない
- 相手の失敗や欠点を執拗に指摘、非難する
- 自分の経験や知識だけしか受け入れない
- 1つの経験や知識だけで、すべてを同一視する
- 少し指摘すると、過剰に反応する
- 自分の価値観と違うものを過剰に非難する
- 論理が破綻し、自分の感情だけで行動・発言する
上記の項目にほとんど当てはまっていると、『アダルトチルドレン』かもしれません。アダルトチルドレンとは、病名ではなく、育った環境における、性格の特徴のようなものだそうです。
離婚相談と似ている
実は、上記の項目は離婚相談でよくある相談と似ています。
- 夫はすべてが自分中心
- 夫は外面はいいが、家族には横柄
- 肉体的な暴力はないが、暴言がひどい
- 話し合いをしようとすると、拒否する
などです。
診断に意味はあるか?
さて、本題です。離婚相談の中で「夫がアダルトチルドレンだと思います」「発達障害かもしれません」ということを言われることは珍しくありません。大変だと思います…。
ただ、ご主人にそういう診断がされたところで、ご主人の性格が変わるわけでも、治そうとするわけでもありません。残念ながら、数十年間、そうして生きてきた男性が、ある日突然、その性格を治そうとすることはほぼありません。結局、病名(症名)がついたところで、なかなか状況は変わりません。
なお、「夫が発達障害だから離婚」と当然に考えることはできません。例えば、一般的に、不貞行為や暴力は法定離婚事由に含まれているため、ご主人が「離婚したくない」と言っても裁判によって離婚することが可能です。ただ、「夫が発達障害」は法定離婚事由には含まれないという考えが一般的なため、ご主人が離婚に応じない限り、離婚は難しいかと思います。(モラハラを原因として離婚を求めるなどは可能だと思います)
こうした相談は本当に珍しくありません。ご主人と会話にならず、理解できず、子供に悪影響が出ているし、とにかく一緒に暮らすのが辛い…。しかも、親も同じような性格だ。と悩んでいる方がたくさんいます。
自分の健康を一番に!
私は心理の専門家ではないので、アスペルガーと発達障害とアダルトチルドレン等がどう違い、家庭にどんな違いがあるのかは分かりません。(まとめて書いて申し訳ございません)
個人的には、離婚する(できる)か、これからも一緒に暮らすかよりも、まずはご自身の健康を第一に考えて欲しいと思います。奥様が病んでしまうことが最も心配です。そして、それが一番、子供に影響があると思います。
心療内科で離婚を勧められた、という方もいました。まずはご自身の心身の体調を一番に考えてくださいね…。
子供の幸せを最優先に考える離婚
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